2025年問題では全国で看護師不足のに陥る可能性があります。現在看護師は150万人いると言われており、潜在看護師(資格を所得しているが、何らかの理由により働いていない人)は71万人にも上ると推計されています。この「看護師不足」問題について、3本の柱で人材不足を補っていこうという動きがあります。
その1つ目の柱が「復職支援」です。
看護師は圧倒的に女性の成り手の方が多い傾向にあります。そのため、結婚や出産を機に職場を離れる人の割合が多いのが現状です。そこで復職支援の活動として、地域の都道府県労働局やハローワークと連携し、事例を用いながら成功例を伝えています。さらに、ブランクがあってもサポートを受けられるようキャリアラダー制が組み込まれるようになっています。
2つ目は「養成促進」です。
学生時代から特定の地域や領域だけでなく、様々な環境でインターンシップを行い、多様な働き方を学んでいきます。近年では新卒者を受け入れる体制を整えている訪問看護ステーションが増加しつつあり、数年前と比較し敷居が低くなっているようです。
3つ目は「定着促進」です。
個人個人のライフワークバランスを考え、その人の希望に沿ったシフトを組み定着を促します。さらに、看護師に対するメンタルヘルスやハラスメント問題などにも向き合い、定期的な勉強会などを通じて学ぶ機会を確保するように取り組んでいます。
今後、病院や訪問看護ステーション、介護施設などでは、離職率を抑えることと、長期就労できるような体制の構築が求められています。