団塊の世代が後期高齢者になることで医療や介護のニースが飛躍的に増加する可能性があり、看護師の2025年問題は大きな問題となっています。
それに向き合うためには、看護師が置かれた現状を理解することから始めなければなりません。まず考えなければならないのは、看護師の離職率の高さです。
2019年の厚生労働省の発表によると、他の職業と比較して1パーセント以上も高く、病院の看護職員に限ってみると、過去6年間の離職率は、全国のうち16都道府県で10パーセントを超えています。これには、看護師特有の働く環境の過酷さが関係しています。
それは、離職する理由として、超過勤務が多いこと、休暇が取れないまたは取りづらい、夜勤の負担が大きいといったことを上げる看護師が多いことからもわかります。
看護師の置かれている現状や勤務実態は、実際に看護師たちが経験するあるあるにも表れています。
例えば、救急現場で働く看護師は、患者よりも顔色が悪いことが時としてあるようです。これは、タイトな現場であるにも関わらず、十分に食事や休憩が取れない現状が関係しているかもしれません。また、看護師は早食いが染みついてしまうというのも、よく聞かれるあるあるです。食事のタイミングで入院患者が発生したり、容態が急変するということを何度となく経験することで、自然と早食いになってしまうというのもうなずけます。また、医者の不養生という言葉もあるように、自分のことは後回しにし、具合が悪くても薬を飲んで頑張ってしまうのも看護師によくある話です。
2025年問題と向き合う際に、労働環境の整備についても真剣に向き合い、労働環境の整備を進める必要があるでしょう。